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ボラティリティって何?

ボラティリティって何?

「ボラティリティ」(volatility)とは、「価格がどのくらい上下に変動したかの大きさ」を表す指標のことで、金融や証券においては、株価や株価指数などの価格の変動率を指します。

ヒストリカル・ボラティリティ(HV)とインプライド・ボラティリティ(IV)

ボラティリティには大きくわけて2つあり、それぞれ「ヒストリカル・ボラティリティ」(HV)、「インプライド・ボラティリティ」(IV)と呼びます。ヒストリカル・ボラティリティ(HV)は「ヒストリー」という言葉のとおり「過去」を表す価格変動率のことなんです。過去20日におけるヒストリカル・ボラティリティを「20日HV」などと表します。例えば、JPX電鉄株価の20日HVが30日HVよりも高いということは、過去20日よりも過去30日におけるJPX電鉄の株価は大きく動いたことを意味しています。

一方、オプション取引で重要なのは、インプライド・ボラティリティ(IV)です。インプライド・ボラティリティ(IV)が高いか低いかといった水準は、かぶオプなどのオプション価格に大きく影響します。ヒストリカル・ボラティリティは過去ですが、その反対にインプライド・ボラティリティ(IV)は株式などの原資産価格が、今後どの程度変動しそうかという「予想」を表す価格変動率です。例えば、インプライド・ボラティリティ(IV)が高くなるということは、原資産価格である株価などの動き(振れ幅)が、上昇か低下かにかかわらず、今よりも大きくなると投資家の方々が予想していることを意味しています。

例えば現在1,000円のJPX電鉄の株価が、今後500円高くなりそうだと予想されている場合と、今後50円しか高くならないと予想されている場合を比べると、より動き=振れ幅の大きい500円高くなりそうだと予想される場合の方が、インプライド・ボラティリティ(IV)は高くなります。

逆に、安くなりそうだと予想されている場合でも、インプライド・ボラティリティ(IV)は高くなります。この場合も、マイナス50円と予想される場合よりもマイナス500円と予想される場合の方が、インプライド・ボラティリティ(IV)は高くなります。

このように、上下どちらの場合でも、価格の振れ幅が大きいと予想される場合にはインプライド・ボラティリティ(IV)は高くなり、価格の振れ幅が小さい、つまり価格が安定すると予想される場合にはボラティリティは低くなるのです。

株価急落時のインプライド・ボラティリティ(IV)は?

下のグラフは日経平均株価のインプライド・ボラティリティを表す指数である日経平均ボラティリティ・インデックスと日経平均株価の推移です。日経平均株価が急に下落するようなタイミングでは、日経平均ボラティリティ・インデックスの値が高くなっていますね。株価が急落するとき、インプライド・ボラティリティ(IV)は高くなる傾向にあります。

インプライド・ボラティリティ(IV)はオプションの価格(プレミアム)を決める重要な要素の1つですので、しっかりと押さえておきましょう!

ところで、何故、「インプライド」という言葉が使われているかというと、明示的になっていない、暗示されるなど、直接的に表されていないことを指すもので、「今の価格から導き出される」、つまり「価格から予想される」ボラティリティという意味です。インプリケーション=示唆という言葉は使われることもありますが、語源は同じですよ!


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