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Step Up かぶオプ

ATMって何?

ATMと聞いて、銀行の現金自動預払機だと思う人がほとんどだと思いますが、実はオプションで使われる用語の一つで、かぶオプでも頻繁に使われます。ATMの仲間には、ITMとOTMがあります。

まず、3つとも「M」が付きますが、Money(マネー)=お金の頭文字です。かぶオプでは「マネー」=「権利行使価格」を意味します。AはAt(アット=一致)、IはIn(イン=内側)、OはOut(アウト=外側)の頭文字で、かぶオプの「買い方」から見て、権利行使価格が株価など原資産の価格よりも内側か外側か、または一緒かを表す言葉です。

ITM=イン・ザ・マネー

In the Moneyの頭文字で、イン・ザ・マネーと読みます。権利行使の内側という意味です。

コールオプションの場合は、かぶオプの権利行使価格が原資産価格を下回っている状態(権利行使価格<原資産価格)を指し、プットオプションの場合は、かぶオプの権利行使価格が原資産価格を上回っている状態(権利行使価格>原資産価格)を指します。

すなわち、かぶオプの買い方が権利行使した場合、原資産価格と権利行使価格の差額分の利益を生む状況をいいます。

例えば、JPX電鉄の株価が1,000円のとき、JPX電鉄のかぶオプの権利行使価格500円のコールオプションはITM(イン・ザ・マネー)となりますね。権利行使すると500円で電鉄株を買うことができて、市場価格1,000円で売れますので、500円の利益を生むことになります。

ATM=アット・ザ・マネー

At the Moneyの頭文字で、アット・ザ・マネーと読み、かぶオプの権利行使価格と原資産の価格が一致している状態(権利行使価格=原資産価格)を指します。

すなわち、かぶオプの買い方は、コールオプションでもプットオプションでも、権利行使しても権利放棄しても損益ゼロの状況をいいます。

例えば、JPX電鉄の株価が1,000円のとき、JPX電鉄のかぶオプの権利行使価格1,000円はATM(アット・ザ・マネー)となりますね。

OTM=アウト・オブ・ザ・マネー

Out of the Moneyの頭文字で、アウト・オブ・ザ・マネーと読みます。権利行使価格の外側という意味です。

コールオプションの場合は、かぶオプションの権利行使価格が原資産価格を上回っている状態(権利行使価格>原資産価格)を指し、プットオプションの場合は、かぶオプの権利行使価格が原資産価格を下回っている状態(権利行使価格<原資産価格)を指します。

すなわち、かぶオプの買い方が権利行使した場合、原資産価格と権利行使価格の差額分の損失が発生する状況をいいます。この場合、もちろんかぶオプの買い方は権利行使する必要はありません。

例えば、JPX電鉄の株価が1,000円のとき、JPX電鉄のかぶオプの権利行使価格1,500円のコールオプションはOTM(アウト・オブ・ザ・マネー)となりますね。権利行使すると1,000円で買えるJPX電鉄株を1,500円と高く買うことになりますので、500円割高で買うために、その分の損失が生じることになります。そのため、権利行使をする必要はありません。

オプション価格(プレミアム)はITM>ATM>OTM

ITM(イン・ザ・マネー)、ATM(アット・ザ・マネー)、OTM(アウト・オブ・ザ・マネー)のオプション価格には特徴があります。

例えば、JPX電鉄の株価が1,000円のとき、JPX電鉄株のかぶオプについて、権利行使価格が500円、1,000円、1,500円で買える3銘柄のコールオプションを比較してみましょう。

(1)ITM(イン・ザ・マネー)
500円のコールオプションは株価1,000円>権利行使価格500円のためITM(イン・ザ・マネー)です。市場価格より500円安く買えることになりますので、必然的にオプション価格(プレミアム)は株価と権利行使価格の差額である500円以上になりますよね。

(2)ATM(アット・ザ・マネー)
1,000円のコールオプションは株価1,000円=権利行使価格1,000円のためATM(アット・ザ・マネー)です。現時点では、かぶオプ自体の価値はゼロですが、ATMがITMになる可能性が加味されたオプション価格(プレミアム)が付くことになります。また、ITMよりもATMは権利行使価格の差額分、すなわち500円価値が高いため、ITMよりも低いオプション価格(プレミアム)となります。

(3)OTM(アウト・オブ・ザ・マネー)
1,500円のコールオプションは株価1,000円<権利行使価格1,500円のためOTM(アウト・オブ・ザ・マネー)です。ATMと同じく、オプション価格(プレミアム)そのものの価値はゼロで、ATMよりもITMとの権利行使価格の差額が大きいため、ITMよりも低く、更にATMよりも低いオプション価格(プレミアム)となります。

まとめると、以下のようになります。

クイズ

1.権利行使価格が1,000円のコールオプションの買い方にとって、原資産の価格が1,200円のとき、権利行使すると市場価格で買い付ける場合に比べて200円安く買えるため得をします。この状態を何というでしょうか?

2.権利行使価格が1,000円のコールオプションの買い方にとって、原資産の価格が800円のとき、権利行使すると市場価格で買い付ける場合に比べて200円高く買うことになり損をします。この状態を何というでしょうか?

※どちらの場合もオプション取引手数料は考慮していません。


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